モデル134 テーブルランプ 

1939年5月製造 Made in U.S.A.
評価点(10点中)
7.0点
フォウント(タンク)

写真でご覧いただけるように、なかなかのコンディションです。使用上(保管されている間)、ならび使用中に出来たと思われる多少のペイントチップ部分があります。またえくぼ上のくぼみが2箇所、突付き傷のようなへこみが1箇所あります。

ハンドル

木製ハンドルです。ボディー色と同様のアイボリーカラーです。使い込まれた感が随分とあります。

シェード&マイカグローブ

40年代の古いパーチメントシェードが付属します。多少のすす汚れはありますが、なかなか良い状態です。その内側にはコンディションの良いマイカグローブが装着されています。マイカグローブは恐らくリプロダクションだと思います。

その他・付属品など

写真に写っている本体のほか、パーチメントシェード、マイカグローブ、そしてハンドポンプが付属します。

コメント

もともとエコノミカルモデルとして製造されたテーブルランプですので、ペイントなどは意外と粗末な感じの仕上げです。しかし製造は1938年から1941年と僅かな間のみ、80年前後経過したモデルですので、総合的には良い方かと思います。

こちらは構造上、いわばフィードチューブレスのため、十分にガソリンを気化させるため点火前のプレヒートは十分に行うことをお勧めします。プレひーとさせ十分に行えば、心地よく点火させることもできます。逆にプレヒートを十分に行わないと、火達磨状態となってしまいますので、十分に気をつけてください。

プレヒートにはコツを必要としますが、このあたりのアーティクル(プレヒートのあれこれ)をお読みいただくと、きっとご参考になるかと思います。

整備レコード

交換パーツ

主要な部分の磨きを行いました。タンク内は綺麗なホワイトガソリンで洗浄してあります(定期的に綺麗なホワイトガソリンで洗浄することをおすすめします)。他、メインバルブを分解し、適度にルブリキャント(油)を注し、調整しました。

交換パーツ:

装着されていたジェネレーターは今ひとつ調子が良くなかったため、新品のジェネレーターと交換をしました。またガスキャップのパッキンも硬く固着していましたので、新品と交換済みです。

約1時間の連続点火テストを行いました。結果、息切れなどすることなく、快調に明かりが灯ることを確認しました。



 ・撮影時の光具合、デジカメの性能などにより、実際とは多少色合いが異なる場合があります。

多数写真がありますので、詳細部分をご確認ください。




やや画質が荒い動画ですが、ユーチューブで実際の点灯状態を確認してください。
※右側のランプが対象ランプです。


プレヒート後、点火直後です。結構火柱が上がっていますが、10秒前後で正常な明かりが灯ります。


付属の40年代のパーチメントシェードとハンドポンプです。


マイカグローブはパーチメントシェードの3点バーに引っ掛ける形式です。


メインバルブ部分。


タンクのカーブが掛かっている中央部分、小さなえくぼ傷dがあります。


やや目立つへこみです。


↑(上)は小さなえくぼ傷です。


こちらは影の影響でへこみ傷のように見えますが、傷ではありません。



木製ハンドル部分です。


新品同様のマイカグローブ(リプロダクションだと思います)。


シェードは古いもので、ややすす汚れが薄くありますが、なかなか良い状態です。



点火テスト後の撮影のため、バーナーチューブには煤(すす)が付いています。


付属のハンドポンプです。



ハンディーガスプラントの左横の一台がこの対象ランプです。

 

追記

この日は猛暑ともあり、ここカリフォルニアの照りつける太陽のひかりの中、光の反射と苦戦しながらの撮影となりました。
そのため、タンクに余計な光が入りこんでしまったり、期待せぬ反射が映ったりしているものがあります。