#2 だまされた!?
オンラインオークションの楽しみ

いや〜日米問わず、インターネットオークションが今や沢山の人達の間で一般化していますね。インターネットが利用できれば、どこからも入札ができ、手軽に楽しめるのもセラーとバイヤーにとっては楽しみの一つですね。

その反面、ここ5〜6年前くらいからでしょうか、それまではフリーマーケットなどでもごろごろとしていたようなビンテージランタンやストーブなど、今では“コレクティブル”として浸透してきた為か、オールドコールマン達を目にする機会がめっきりと減りました。それだけ多くの人がオールドコールマンを探すようになったってことでしょうね。

さてこの章では、アメリカでインターネットオークションと言えばイーベイ、日本の方も恐らく沢山の方が楽しんでいると思いますが、そんなイーベイに参加せず、主に“見て楽しんでいる”私がちょっと気になるお話をさせていただきます。

「ゴールドボンド!」「MINTバーガンディー!」など、コレクターの目を引き付けるタイトルで“完全修復版”のオールドコールマンを出品しているセラーが居るようですが、だますつもりはないのでしょうが、説明文(英語)をうまいこと一ひねりして書いていますね。説明文を読むと、確かに再ペイントされ、全てを分解した上で組み立てなおしたレストア品とオリジナルではないことを明白に記述していますが、その前後にさらっと、“Display purpose only「飾り専用」”のような言葉がうまく入れられています。

このセラーの文章を読むたび私は思うのですが、英語の分かる人でもさらっと読んだだけでは「なにこれ、どういうこと?」となり、2度読み返すと「なるほど、そういうことね。」と、このセラーの“手段”が分かります。少し言い方が悪いかもしれませんが、英語の分からない人は、「だまされてしまう」かも知れません。しかし、このセラーの説明文内には確かに“Display purpose only「飾り専用」”と記述があり、つまり“実用品です”とは書いてなく、「飾り専用」=「実用品ではありません」と読解させられるを得ない“ような”書き方になっています。

詳細を見ると、ベンチレーターを含め、市販アクリルペイントスプレーを用いてリペイントしているようですので、勿論熱に絶える事はできず、塗装されたタンクにホワイトガスでも垂れれば、一瞬にして“溶け落ちる”状態だと思いますが、「飾り専用」と理解し、落札する分には、それはそれで良いような気もしますが。。。

そもそも古典的なオークションは、その前日にレビューがあり、実際にオークションに出品される商品を見て、状態、程度を確かめた上で入札することができますが、インターネットオークションである以上これらは不可能なことなので、綺麗な写真やタイトルに踊らされる事無く、しっかりと詳細説明を確認することが、楽しくトラブルのないインターネットオークションを利用する秘訣ではないかと思います。