ヴィンテージ広告収集の楽しみ


アメリカの雑誌には、メインのアーティクル以上に掲載広告が多いことが目に付きます。これまで趣味で収集してきた古い雑誌を1ページづつめくっていくと、本当に個性ある広告が沢山あります。そんな広告の中にも、コールマン社の広告が度々登場します。ビンテージな感じがとても素敵です。

上の広告の一部で青いジャグ(3ガロンサイズでしょうか)を片手に、泥んこまみれになった男の子や、グリーンのキャンバステントの中でボードゲームを楽しむ3人の男の子などなど、見ているだけで不思議と心が和んできます。


単なる広告に過ぎませんが、ヴィンテージ広告を収集しているコレクターも沢山います。そしてこれらのヴィンテージ広告を上記のような木製フレームに収めてあげると、インテリアとしてもなかなか良い雰囲気をかもし出してくれます。あなたのお好みのランタンやストーブと一緒に飾り棚に飾ってあげると、またいっそうと変わった雰囲気が楽しめます。

モデル200Aバーガンディーもどき!?

1961年〜1962年は、俗に言われる“バーガンディー”200Aの製造された年にあたります。しかし、1962年後期ともなるとバーガンディーカラーから、おなじみの真っ赤な色合いのカラーに戻されるコンバージョンが行われた年でもあります。その為、バーガンディーと赤とを混ぜたような色合いのバーガンディーもどきとも言える200Aを、この年のモデルには目にすることがあります。

上の写真では少し分かりづらいですが、3台あるうちの中央にある200Aがこれに該当します。この3台、どれも同じロゴマークが貼り付けられていますが、参考まで左は1964年5月製造、真ん中が該当のモデルで1962年6月製造、そして右の正真正銘のバーガンディーは1961年10月製造となっています。

ロゴマークとタンクの色のなじみ具合を見ていただくと、微妙なカラーの違いが分かっていただけるかと思います。正真正銘のバーガンディーは明らかですが、一番左と真ん中を比べた場合、真ん中のモデルはバーガンディー色が明らかに強いことが分かります。


では今度はこれら3台に取り付けられているベンチレーターを見てみましょう(上の写真)。明らかにベンチレーターはバーガンディーモデルのもの(残りでしょうね)が取り付けられているのが分かります(中央のベンチレーターです)。

コールマンと言えば“謎”が多いことは確かですが、謎と言うほどでもないと思いますが、あるモデルから次のモデルに世代交代(製造の)された際、残りのパーツを次世代のモデルに流用していた過去が結構あります。例えば、モデル220Fや220Eなど、製造年によりカラーの形状などが異なり、またストーブであれば501のパーツを流用している502などですね。単に無駄なく残ったパーツを使いましょうと言う発想だと思います。

これと同じ発想で、耳にしたところによると残ってしまったバーガンディーのペイントを捨てることなく、その後にまた採用されることになる一般的な赤いペイントと混ぜ、暫くは利用されていたようです。その結果、上のようなバーガンディーもどきが誕生するきっかけとなったようです(そう私は納得しています)。

プレッシャーランタンの命(いのち)、F&A殿!


「う〜ん、まさかこんなになっているとは...」。ジェネレーター内部のニードルが曲がっていた、良くあることです。バルブから空気や燃料が漏れてくる事、これも良くあることです。今ひとつ明るさが上がらないと思っていたら、インテークチューブにクモの巣が張っていた、これも良くあることではありませが、実際に多数体験しています。

こんな具合にオールドコールマンをいじくっていると、初歩的なトラブルから難儀なトラブルまで様々な体験をする羽目になります。そしてごれをお読みになっているオールドコールマンフリークの皆様も色々と体験をしていることと思います。

メンテナンスに欠かせない個所として、プレッシャーランタン(ストーブ)の命でもあるF&A(フュエル&エアーチューブ)の点検があります。決して詰まっているようなことが無くても、ついつい外して綺麗にしたくなるのは、オールドコールマン狂の性(さが)でしょうか。。。。

さて、前置きが長くなりましたが同じF&Aのメンテナンスでも、200系と220系とでは技術的にも、難度的にもかなり違いがあります。後者の220系のF&Aのメンテナンスは、下手するとランタン一台をおしゃかにしてしまう恐れがあります。

適切なツールときちんと順を追って分解すれば問題なく取り外すことが出来ますが、200系ランタンのF&Aを取り外すのと比較すると、220系はかなり厄介な為、「燃料の吸い込みが悪いな〜」なんて思いながらも、ついついF&Aの点検を無視ししたくなるような衝動にかられることがあります。

写真(↑)はちと古い220系から外したF&Aですが、ありがちな不純物(古い燃料と何かしらが長い年月の間につくりあげた)が固着しているのは良く目にすることですが、ご覧いただけるようにスプリングを通すバーの部分が使い物にならない状態(曲がっている)になっているF&A(下の方)を見たのははじめてです。

一般的にF&Aは、そう壊れる事の無いパーツであり(もしかしたら絶対壊れることの無いパーツだと信じていたかもしれません)、私自身そう認識していましたがこれでその「神話」は崩壊しました。

まあ、オールドコールマンを舐めてかかってはいけないと言うことでしょうか。。。

参考まで、F&Aはその名の通りFuel(燃料)とAir(空気)を吸い上げている訳ですが、下の小さな穴から燃料、そして上部側面にある小さな穴から空気を吸い上げ、これがジェネレーターまで吸い上げられ、点火となります。空気の混合率が悪いと期待する明かりが灯らず、プレッシャーランタンにとっては本当に命とも言えるパーツですね。


オールドコールマンのある空間の演出


オールドコールマンを収集する楽しみは、ランタンやストーブなど、灯を入れてあげる道具だけであるとは限りません。当時、ランタンに付属していたような取扱い説明書や、店頭に陳列されていた時のディスプレイボックスを兼用したジェネレーターの詰め合わせなどなど、オールドコールマン収集の楽しみは限りなくあります。


自然からの生産物である紙、プラスチックには味わえない趣がありますね。


ノブの部分が色あせた丸みあるポンプの頭も、いいじゃないですか。


モノクロ&原色だけの色づかいのペーパー類、やけに新鮮さが感じられます。

 

廃品利用の楽しみ(カセットケース編)

多数あるモデル、そして幅の広い年代と、オールドコールマンを修理、メンテナンスするにあたり、リペアパーツの在庫は可能な限り欠かさないようにしたいのが心情ですが、現在では古いモデルのパーツはほぼ製造しておらず、この先のことを思うと何となく気がかりになります。

さて、上の写真はこれら細かなパーツを整理、保管する為に大変重宝している整理箱です。しっかりとしたオーク材にオイルフィニッシュで仕上げられた職人技の感じられる逸品。。。。。。

と言うのは冗談で、廃品のカセットケースにちょこっと手を加えた収納箱です。今ではCDにその座を奪われ、もうカセットの需要はほとんど無いのでしょうね。そんな影響を受け、市をあげてのクリーンナップキャンペーン(粗大ごみや不用品を無料で出せる日で年に1回あり)時、近所に捨ててあったものを頂戴してきました。

ちょこっと手を加えたというよりも、細かく取り付けられている区切り板を一枚間隔で取り除き、後は他のパーツが交じり合わないように、個別にダンボールの中敷を敷いてあるだけです。


店頭販売向け以外、多くのパーツは上記のような茶封筒に入っています。その為、型番は書かれているものの、一見するとどれも同じに見えるため、瞬時に見分ける為にこのように整理をしておくと、非常に役立ちます。また、適度なサイズと同時に、積み重ねることができる為、この整理箱そのもをを収納する時も便利です。

 

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コールマンのキャタリックヒーター、色・形・サイズと結構な種類がありますが、共通して言えるメンテナンスのチェックポイントとして、ウィック(芯)の点検があります。

点火後、暫くは燃え上がるものの、次第に消えてしまうような場合の多くはこのウィックの老朽により、十分にホワイトガスを吸い上げる事が出来なくなっている場合です。

そう、丁度Zippoライターの芯が駄目になってくると火の付きが悪くなってくるのと同じ現象です。

Zippoライターの芯であればくいくいっと芯を出してあげ、その先端を少し切り落として新しい芯の部分を出すことで簡単に問題をクリアーすることができますが、キャタリックヒーターともなるとウィックの交換が必要となります。


 

チェックバルブを交換する為に古いチェックバルブを外すと、現在のチェックバルブ&ステムに付いているゴムのパッキングが付いていない場合が多々あります。

これは正確には現行のチェックバルブ&ステムにはゴムパッキングが付属していますが、昔はそもそもゴムパッキンは付属していませんでした。

ここでゴムパッキンの有無による影響が懸念されますが、私個人的な見解からすると、チェックバルブをしっかりと閉めている限り、パッキング有無は全く問題はないと思います。

今でもNOS品のチェックバルブにはゴムパッキングが無いものが多々ありますが、これらを使用する際には、ちょこっとオイルを付けしっかり締め付けてあげてください。

 

220系のF&A(フュエル&エアー)チューブ、200系と比べるとクリーニングする為に取りはずすまでが結構大変です。

たま〜に横着をしたくなるのは私だけでしょうか。。。!?、F&Aを外すことなくジェネレーターを外し、エクセントリックブロックを外し、その上の穴からキャブクリーナーやら、他分解力のあるあらゆるケミカルを吹く込んでみました。

その結果。。。。

う〜ん、うまくいったと思ったのですが、やはり長年の間に蓄積された不純物を取り除くまでには至りませんでした。

オールドコールマンのメンテナンスですが、いくら古いからといって必ずしも分解を含めたメンテナンスを全く必要としないような場合もある反面、相応に全てを細かく点検しながらメンテナンスをしてあげなくてもならない場合も多々あります。

セオリーとして、苦労して取り外した全ての各パーツ、そこまでとことんと分解したのであれば、その一つ一つのパーツを気の済むままに点検、必要であれば修理した後、再組み立てすることをお薦めします。

まあ、このパーツは特に手を入れなくてもOKだろう。。。。なんて感をくぐっていると、締め付ける個所はしっかりと締め付け、時間かけて再組み立てして後、いざ点火テストしてみると手を抜いた部分のパーツが原因で点火しなかったなんてこともたまにあります。

もう二度と緩めることはないだろうことを想定して締め付けられたパーツって(自分自身で締め付けた)、そう簡単には外れないものですね(笑)。


上の写真は、一枚のコールマン・ヴィンテージ広告に掲載されていた写真からのスナップショットです。

ロジャー・ラサム(Roger Latham)というアウトドアライターですが、他にも色々な活動をし、アウトドア界では名誉ある人物とされている人です。

丁度、ベースボールプレイヤーでありながら世界的なフィッシャーマンでもあり、またまたパイロットでもあり、数々のジャンルで貢献した人物、おなじみのテッド・ウイリアムス(Ted Williams)と同じような人でしょうか。

興味のある方、英語サイトになりますが、参考サイトをご紹介します。

ロジャー・ラサム
テッド・ウイリアムス

 

220系ランタンや200系ランタン、そして多くのオールドコールマンに起用されていたポンプカップクリップですが、これを取り外す際、意外と気をつけてあげないと、ふと油断するとラジオペンチが滑ってタンクに傷を付けかねません。

このクリップですが、小さいながらにその湾曲を逆に反り返らせた際の力は強く、ラジオペンチで外すのにも意外と力が必要です。

こんな時、意外と役に立つのが普通サイズのマイナスドライバーです。ラジオペンチで滑りやすいクリップ本体をつかむ代わりに、マイナスドライバーの先端を横にしてポンプカップを軸に、てこの要領でクリップを引っ掛けてあげると、意図も簡単に極わずかな力で簡単に外す事ができます。

カップへクリップを取り付ける際も、この逆方法で取り付けてあげると、同じく楽にはめることができます。


廃品利用できそうなアイテム?

他に廃品利用できそうなアイテムって、何があるのでしょうかね?きっとアイデア次第ではまだまだありそうです。

とあるテレビ番組で紹介していた生活研究家たる女性は、紙袋にしろジャムの空き瓶にしろ、とりあえずこの手のものは一切捨てず、保管しているそうです。

家(うち)にも取っ手の付いた紙袋は相応にありますが、こんなの利用できるのでしょうか??う〜ん、ランタンを運ぶのに入れる袋(!?)、確かに使えなくもありませんが、これは袋本来の使われ方、使い方ですので、アイデアとは言えないですね。

実際、ライティングコールマンでは、廃品利用しているアイテムと言えば、ベイビーフードの空き瓶(フタ付き)、マフィンを焼く時に使用するプレートなどなどがあります。