多くのオールドコールマンに取り付けられている3ピースタイプのガスキャップのガスケットパッキンは、薄くなっていたり、固着、ひび、破損などが見られる場合、交換する必要があります。
古いパッキンを外す場合、まだ固着した状態でなければ、先の細いプライヤーやピンセットの先などを利用して外すことが出来ますが、すでに固着してしまっているような場合、ガスケットディスクを本体から外して、ガスバーナーなどを利用してパッキングを焼き落としてあげます。
通常、2-3分もガスバーナーであぶると煙とともに完全炭化しますので、そのまま冷えるのを待つか、または水を掛けて冷ますか、いずれかの方法でディスクが冷めた後は簡単に外す事ができます。
ディスクの内側にやや炭化した古いパッキンのかすが残る場合がありますが、ユティリティーナイフの先などを利用し綺麗に取り除いてください。その後、新しいパッキンを装着しなおせばOKです。
オールドコールマンをメンテナンスするにあたり、一番確実に点検を行いたい個所ですね。
上記の話題で触れいてるオールドコールマンのメンテナンスには欠かす事の出来ないガスケットパッキン、自作されている方もいるかと思いますが、実際に自作しようとなると、ちょっとしたクラフトショップなどに置いてある穴あけパンチ程度では、そう思うように打ち抜く事など出来ません。
その素材となるラバー、つまりゴム系のシートですが、ブーナンラバーと呼ばれる耐油性に優れえたラバーシートが最も最適のようですが、その代わり非常に固く、それなりの投資をして専用機械でも導入しない限り、現実的には満足いくレベルに作製するのは難しいようです。例えば、厚めのシリコンゴムであれば柔らかくきっと打ち抜くことができそうですが、耐油性を考えるとどうでしょううか。どなたか試された方、いるでしょうか?
オールドコールマンと言えども、現在でもきちんとメンテナンスをしてあげれば、大いにキャンプで活躍してくれますね。
しかし、本当に実用面と言うことを考えてのメンテナンスからはかけ離れ、タンクをせっせと磨き上げたり、フレームの錆を取ったりと、重要な機能面については全くと言ってよいほど、肝心な作業を軽視していた時期がありました。
その背景には、オールドコールマンと言えども、結構メンテナンスなしに問題なく明かりが灯ってしまうものが少なくない為、怠慢化してしまったのでしょう。
とある冬のオフシーズン、ヨセミテ公園にほど近いキャンプ場でキャンプをしていた時、怠慢化していた時期にメンテナンスした(したと思っていた)スポーツスターストーブを寒空の下使おうと思ったところ、何とジェネレーターのニードルが折れ曲がっていました。う〜ん、かなりショック!でした。
これでは夕飯どころかコーヒーさえ飲むことが出来ず、かなり心細くなりました。『どうしようっ!』、とりあえず近くにあるジェネラルストアーへ直行。
一応にキャンプ道具が少しばかり置いてあるものの、もうプロパンガスのランタンやストーブが主流になった1990年代半ば、ジェネレーターなんぞ置いてある訳が“有りました!”。その時は奇跡ともあり、ものすご〜く古いパッケージの502-5891が一つ、ホコリをかぶりながらも壁に引っかかって(売って)いました。
それ以来、必ず移動時でも、相応のスペアパーツを持つようになりました。
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