コールマンのヴィンテージスリーピングバッグ


コールマン社では長い歴史の間にランタンをはじめ、他にも多くのアウトドアグッズを今に渡り提供しています。80年代に起きた日本のアウトドアブームよりもう少し遡ったくらいの時代でしょうか、1960年代〜1970年代中期くらいまで製造されたアウトドアグッズを中心に、デザイン、機能、さらによりコールマンらしさと、個人的には好きなコールマンのグッズが沢山あります。

↑上の写真の車に乗っているものは一見テントのように見えますが、実は立派すぎてしまうくらい大きなコールマンのヴィンテージ・スリーピングバッグ(寝袋)です。構造が非常におもしろく、スリーピングバッグ自体に、収納する際に包みこむ外袋となる部分が取り付けてあり、最後は左右にあるひもを「きゅっ!」と締め付けると、写真のような状態になります。車で寝泊りしながら長旅するには結構良いかもしれませんね。

米国(アメリカ)本国でも、今ではこの手のスリーピングバッグはめったなことでは見かけることはありません。というか、もうほとんどが処分されてしまい、実存すらしていないのでしょうね。こちらのテント同様に、今ではすっかりと希少価値のあるコレクターズアイテムとなっていますね。確かに現代のものと比較すると、何と言うか味が違いますね。

 

タンクの中のライムストーン?

上の写真(↑)の物体、一体なんだかお分かりでしょうか?実はとあるオールドコールマンのタンクの中から出てきたライムストーン(石灰岩)です。

.....と言うのは勿論冗談で、見かけは何となく石灰岩(層)に似ている為こんな風に表現させていただきましたが、明らかにさびでは無く、本当の正体は不明ですが、察するところタンク内に取り残された燃料、水、空気、熱、その他、長い年月が経過する過程で生成された「何か」だと思われます(※専門分野ではありませんので、「何か」については、このアーティクルのメインではありませんので、これ以上追求はしないとします)。

オールドコールマンを愛用される諸先輩の皆さまは、恐らくオールドコールマンのメンテナンスの一環として、タンク内のさび取りをそれぞれお気に入りの方法、道具を利用の上、行われているかと思います。

私自身、一般的な錆び取り剤(リキッド状のもの&場合によってはペースト状のものを利用)+中性洗剤で洗浄、そして乾燥と一般的な方法でさび取りを行っています。錆び取り後、車やモーターサイクルのガソリンタンクの防錆剤などを流し込むなんて処理も稀に行うようなこともありますが、それほど必要不可欠である処理では無いと思っている為、この部分にはそれほどこだわりは持っていません。

錆び取り処理を行う必要があるか、または無いか、これはまず肉眼でタンク内のさびの状態を見るのが先決ですが、オールドコールマンと言えども、必ずしもさびが出ているとは限らず、保存されていた状態によっては、全くと言ってよいほど、錆が(タンク内に)ない物もしばしばあります。

しかし、メンテナンスを度々行うようになると、念のためにタンク内を洗浄する意味を込めて、肉眼で見て錆が認められない場合でも一生懸命に錆び取り剤を流し込み、洗浄し、奥さんの目の届かない時にドライヤーで「びゅーっ」と乾燥させてなどなど。。。。『錆び取り処理』が一連の作業過程となりつつあることも多々あるかと思います。

話が少しそれてしまいましたが、写真の物体は相当に固着しているようで、錆び取り剤だけでは分解されない時があるようです。その為、タンク洗浄を完璧に終えたと信じ込み、分解したランタンを元通りに組み直し、点火してみると、“正常に点火・動作するんです”。

“正常に点火・動作するんです”って言うのが結構やっかいで、この物体がまだ潜んでいるランタンが後に決って起こりがちな問題として、灯りが不安定になり、消灯してしまいます。そうです、ご想像できるとおり、再度新しい燃料(ホワイトガソリン)を入れてあげるとその時は問題が無いのですが、暫く燃料に漬かっているとこの物体はどうやら分解されるようで、その結果フュエルチューブアッシーが目詰まりを起こすみたいです。数ヶ月経って、ようやく分解(一部が)される場合もあるようで、キャンプ本番で使うつもりが使えなかったなんて時もありました。

こんな事が原因であると追究できる以前は、一度組みなおしてしまうと再度バルブアッシーを取り外してまで再分解するのは手間が掛かる為(モデルによってはかなり手間)、まずはジェネレーターを疑ってみたり、ノブからの空気漏れを疑ってみたり、またはタンクに穴でもあるのでは?と疑ってみたりと、結構頭をひねらされました。


またしても謎発見!?

今までそう気に留めていない部分ですが、たまたまとあるUSモデルの220E(1953年製造)のフィラーキャップのディスクを外したところ、なにやら文字が刻まれているのを発見しました。そこにはCANADAと明確に刻印がされているではありませんか。

う〜ん、一瞬またも頭の中に記憶されているコールマンの歴史が駆け巡りました。「1953年製造の220Eのフィラーキャップがカナダ製!?」。......何だこれ?

紛れもなく、その220Eに付いているフィラーキャップはオリジナルであり、既製品でもなければアフターマーケット品でも無いことは確かです。

確かに、手元にあるNOSのパーツ類を見ると、コールマン社がどこかの会社へ外注していたと思われることが確認できるラベルが残っているものがあります。例を上げると主にブラス製のパーツ類です。それが500系ストーブ用のバルブだったり、またはプロパンガスのピクニックストーブ用のパーツだったりと。。。

一体どういう経緯なんでしょうかね?いや〜っ、本当にコールマンって謎多き乙女のようで、面白いものですね。

余談ですが、かなりメジャーなハードウェアストアー(ホームセンター)にあるガス配管系の部品がずらっと並んでいるコーナーを見ると、「あれ〜、これコールマンに使えそう!」なんて一瞬思うバーナーやジャムナットがあるんですね。勿論ブラス製でサイズさえ合えばぴしゃりと合いそうなんですが、どれも微妙な差で太かったり、長さが極端に長かったり、短かったりと、そうは都合の良いようにはいかないようです。

でも、これらを製造している工場(会社)では、結構今でもコールマン社から発注受けてたりするのかも知れませんね。私、個人的に結構パーツに関して直接コールマンUSAの担当者へたずねたり、教わったりすることがあるのですが(たまに教えたりする事も一応あるんです)、パーツを製造・供給しているベンダー(業者)に関しては、いつもそれだけは教えてくれません。いわゆる企業秘密ってやつみたいです。

こうなったら、ウィチタのコールマン社へ履歴書送って、採用してもらおうっかな(まさか採用されるはずは...)。

 

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1920年代のモデル(LQ427・2LQ427)、突起したポンプシリンダーが特徴ですが、これらのモデルのポンプシリンダー内をメンテナンスする際、はじめから意外と手こずる点として、ポンプシリンダーとタンクを固定している根元にある大きな6角ネジの取り外しがあります。

この6角ネジの大きさは、1インチサイズのメガネレンチがジャストフィットします。

この6角ネジを外す際、これ以外のツールやサイズの合わないレンチ、モンキーレンチなどではタンクに傷をつけてしまったり、それ以上に思わぬ怪我をしたりと、1インチのメガネレンチの利用をお勧めします。通常はかなり固く締め付けられています。

取り外しはメガネレンチを挿入し、硬いコンクリートの地面などに、レンチの逆側の先端を「コン、コン」と、ネジが外れる方向に軽くたたいてあげると、簡単にネジが緩みます。

特徴あるポンプの構造ですので、分解した際、中にある小さなベアリングを失くさないように!

モデル(LQ427・2LQ427)の参考写真はこちらです(クイックライトさん提供のお写真です)。


オールドコールマンのメンテナンスには、チェックバルブレンチやサイズの合ったそのほかのツールが必須ですが、それ以外、やはり楽なポジションで作業ができる作業台(ワークベンチ)も是非ほしいjものですね。

Do it yourself精神の国、そんなアメリカの家のガレージをのぞくと、用途に合わせて作った手作りのワークベンチをはじめ、あらゆるツールが揃っているのを目にします。

ライティングコールマンのワークショップで利用しているワークベンチは、一般的なサイズよりやや大きめに作製してあります。小さなパーツを入れるキャビネット、ランタンやストーブを分解した際、意外と余分なスペースが必要になることも多々あるため、“特製オールドコールマン専用ワークベンチ”と言ったところです。



このページの一番最後の話題として、『またしても謎発見!?』として書かせていただいていますが、その後日談として、モデル220E(グリーン)は、その数は少数だと思いますが、カナダ工場で製造されらものもあるようですので、原因としてこの話題に書かせていただいたCANADAと刻印されたキャップが存在しても不思議ではないと、勝手ながら解釈しています。