愛されるランタン達(Vol.1〜モデル220B)
オールドコールマンを分解整備することは、もしかするとキャンプなどで明かりを灯し実用することよりも、もしかすると楽しいのかも知れません。そんな楽しみ方をされている新潟県にお住まいの方の手で、当方ライティングコールマンよりお譲りさせていただきましたモデル220B(←クリックで写真が出ます)が、さらに綺麗に化粧直しをした姿で、本ページ堂々と飾ってくれました。以下の写真からも、パーツひとつひとつが丹念に外され、そして磨き上げられた背景が十分に伝わってきます。さぞ、さっぱりしたことでしょう、この220Bは。 分解の発端は、どしてもタンク内のF&Aチューブの形状が見たかったとのことです。なかなか良いですね、そういうこだわり。ひとつ、綺麗にする前のF&Aチューブの状態、見てみたかったです!ビフォー、アフターみたいな感じのお写真であれば、さぞ感動しました(きっと)。 後ろにログが積んである事から、きっともの凄く暖かい暖炉があるのでしょうね。しかし、非常に絵になっていますね、この一枚。丁寧な分解整備をした結果、それまで以上に輝かしいほどに明かりが灯っている気がします。素晴らしいお写真をありがとうございました。 私のワークショップVol.1(A氏)その3(後日談編) 前頁(9n)でご紹介させていただきましたA氏のモデル200ですが、ご本人曰く、磨き=研磨とのことで、それ以上磨き上げる事に躊躇(恐れをなしていた)されていたようですが、私の後押し(!?)もあり、勇気を出して磨き上げたそうです。その結果、(さらに)ご満足の行くレベルまで持って行く事ができたようです。良かったですね。 オールドコールマンはへそ曲がり多し!? 人間でもへそ曲がりがいますが、オールドコールマンにも、結構『へそ曲がり』が居ますね。 と言っても
人間のようなへそ曲がりではなく、 バルブアッシー、タンク、フレーム、この3点から成る不釣合いなアッセンブリー、 それらが『へそ曲がり』を産出しています。
バーガンディーなぞ、本当はうそ! バーガンディーと言えば、1960年代初頭の数年間のみ製造されたモデル200Aの一種です。勿論、皆さんご承知の通りです。しかし、“バーガンディー(Burgundy)”と言う呼称、これってオフィシャルな呼称なのでしょうかね?恐らく愛称としてそう呼ばれているだけでしょうね。 それは本題ではないので、これ以上は追求しないとしますが、バーガンディーとは、ワイン通の方であればご存知の通り、主にブルゴーニュ産のワイン(ボルドー産と比較して)に代表されるやや赤褐色の柔らかい色合いをイメージされる方も多いと思いますが、明らかに赤色とは異なる色合いですね。通常のモデル200Aと比較すれば、そのバーガンディーと呼ばれる由縁がうなずけます。 しかし、私的には『バーガンディーなぞ、本当はうそっ!』と、ひそかに勝手に思っています。だって、けたたましく燃えるその姿、上にかぶさるベンチレーターの色を見たら、『アメリカンチェリー!』と、絶対そう呼びたくなりますよ。 大げさな勝手なこと言っていますが、そうなんですね、色合い豊かなオールドコールマンの琺瑯(ほうろう)加工されたベンチレーターって知っての通り、熱で熱くなってくると『変色』するんです。赤ランタンであれば『赤』が『マグロの赤身の赤』へ、バーガンディーであれば、『バーガンディー』が『アメリカンチェリー色へ』、そして220Fなどの『緑』であれば、『。。。。。!?』、一体何色になったと言えるのでしょうか?
※お願い&コメント 変色ベンチレーターのお写真を送っていただく際、サイズは上、右枠内のサイズ程度のピクセルサイズでお願いします。
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左の写真の分解写真を参考にしながら説明をさせていただきますと、220系ランタンのインテークチューブ、そしてミキシングチャンバーには、平らなネジ頭をした小さなスクリューが付いています。 このスクリューですが、ネジ溝が非常に浅く、また以外に柔らかい為固着している状態のものを無理やり外そうとすると、簡単にネジ頭の部分から折れてしまうことが結構あります。 固着したネジには必ずと言ってよいほどCRCなどをスプレーし、十分に浸透させたこをを見計らって外すのが吉です。
結構と言っても、そんなスポーツ店が簡単に見つかり、いつでも足を運べる距離にあるわけではないので、実際は結構と言いつつ、いつでもどこでもひょいひょいと言ったような具合ではありませんが、そんあスポーツ店にめぐり合えれば、かなりの確立で多量のオールドストックパーツを手に入れるチャンスがあります。 田舎暮らし、これこそが私の求める聖地なのかもしれません。 オールドコールマンの中でも特に赤ランタンの愛称で親しまれている200Aランタン、意外と点火に苦労している人が時たま居るようですね。 これはオールドコールマン入門用のランタンとしても、多くの方に広く広まっている証拠だとも思いますが、“火達磨になりました!”なんて言うのを良く耳にします。 そうですね、エキスパートの方々であればすでにご察しの通り、バルブを名一杯に開けた状態で点火をしてしまった為、“火達磨”となってしまうケースのようです。 点火のコツは、タンクに適度なプレシャーを掛けた後、クリーニングニードルをくるくるっと数回回してあげ、OFFポジションで止めます。そして次に、バルブノブを1/4程度だけ開きます。ここで点火を試みても良いのですが、使用時の温度や天候などによりホワイトガソリンがジェネレーターを通じて上がってくるまでやや時間が掛かる時があり、点火に手こずる時があります。 その音が聞こえたら、クリーニングニードルをOFFにし、一呼吸程度置いてからいざ点火をします。このように少し手間を掛けてあげると、さらにスムーズにほわっと言う感じで明かりが灯ります。 長く使われていなかったジェネレーターは、うまくホワイトガソリンを吸い上げることができず、その結果空気の混合比が悪くなり、不完全燃焼や煤でグローブが汚れたり、パーフェクトな状態を保つ事ができない為、一度分解清掃すると再生できる場合が結構あります。
以下2つのモデルの変色ベンチ(焼きベンチ)の写真は、こちら20ページに掲載させていただいています。
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