お写真を頂いてから1週間が経ってしまいましたが、旭川のJ氏より雪国からの写真便りをいただきました。これまでも多数お写真をいただいていますが、今回は『雪をかぶった赤ランタン(電気式)』を送っていただきました。 雪国に生まれ育つ子供の試練とも言える光景なのでしょうか!? 除雪機を横に一生懸命に雪かきをしています。ご苦労様です!でも、こんな後に食す旭川ラーメンなんて、ものすごく美味しいんでしょうね。J氏、ありがとうございました。 プレヒートのあれこれ Q99やR55たるジェネレーターを装着したランタン、ランプともなると、必要不可欠なこととして『プレヒート』たる作業が必要となってきます。学生時代の山岳部で多用した石油系ストーブのお陰で、自然とコツを身に着けることができましたが、当時はめんどうくさい作業とばかり、人任せにすることが多々ありました。プレヒートカップにつんとにおいのするメタを乗せ、燃え尽きるまでじっと待つこと約4,5分。あの空間のことはいまでもはっきりと覚えています。 さて、前置きが長くなってしまいましたが、プレヒートと聞くとつい躊躇(ちゅうちょ)してしまい、イージーライト式のランタンを代表するモデルからその先の一歩が抜け出せない方もいるのではないでしょうか。しかし、コツさえ覚えてしまえば何てことのないプレヒート、初心者の方も含めプレヒートに関する話題を今回は掲載させていただきます。 今回は、クリーニングニードル(以下、CN)の無いQ99を装着したクイックライト系ランタンを例にしていますが、CNを装着したR55の場合でも要領はほとんど変わりませんが、Q99の場合はCNが無いため、バルブを完全に閉めた状態でもプレヒートを行っている最中に気化しかけたホワイトガソリンがジェネレーター内を通過し、ガスティップ先端にたどり着き上(↑)の写真のように一気に燃え上がることが良くあります。これは至ってなるべきしてなる状況ですので、決してあわてることなく火が落ち着くのを待ちます(通常、10秒から長くても30秒程度火が落ち着くはずです)。 前準備として行うポンピングですが、10回〜15回程度に抑えておくことがコツです。あまりにもポンピングをしすぎると、その分タンク内の圧力がありますので、上記のように燃え上がる時間が長くなりがちです。また、点火する際はバルブは完全に閉めておきます。 補足として、上記のようになる場合もあれば、プレヒートをしている最中は一切このように燃え上がることがない場合(火は一切着かない)もあります。その場合はそれでも問題ありませんので、ジェネレーターが十分に暖まるまでプレヒートを行います。プレヒート中に火が一切着かない場合、次にバルブをわずかに開き瞬時の閉じます。こうする事でわずかにガスティップの先端からガス化、または半ガス化したホワイトガスが露出しますので、バルブを閉めた後、間を空けることなくマッチ(ライター)で点火します。この時点で、同じく上の写真のように燃え上がるはずですので、同じように火が落ち着くのを待ちます。※CNを装着したR55を利用した場合は、この火が燃え上がらない状態となるのが普通です。 一枚目の写真の説明で、『火が落ち着くのを待ちます』とありますが、これは完全に火が消えるまで待ってはいけません。完全に消える前に火が落ち着いたところでバルブを1/4程度開きます。すると火は序じょにこの上(↑)のような状態になってきますので、少し様子を見ます。火にばらつきがないようであれば、バルブを完全に開いてあげます。そして次にポンピングを十分に加え、タンク内に圧力を与えてあげます。※火がまだめらめらと燃え上がっているような時は、まだバルブを開かないように! 追加のポンピングを加えてあげると、このようになり、またけたたましいゴーゴーと言った独特の音を立てながら一気に明るくなります。 プレヒートについて: Q99ジェネレーターについて:
遡ること約80年も前の大昔、この242Aが製造された時代、一体誰がはるばる海を越えて遠い日本の北国でふたたび明かりが灯されることが来るなどと考えた人々がいたのでしょうか。とうぜんそんな事を想像していた人々はいなかったでしょうね。
1週間ほど前にブログでもプレビューをさせていただきましたが、昨年2007年の秋ごろでしょうか、ジャンク好きのJ氏まである1台の242Aをお譲りさせていただきました。とてもお代金を頂くような代物でもなく、また当方では閉口していたほどのジャンク状態でしたが、送料までご負担いただいた上に上記写真のようにみごとに甦らせていただきました。J氏、エアステムの無いタイプをいじるのは始めてとのことでしたが、この一台でかなりはまってしまったご様子です。 参考まで、エアステムの無いタイプのチェックバルブは以下(↓)のような構造になっています(このお写真もJ氏が撮影の上、送っていただきました)。エアー漏れが起こるとのことで分解クリーニングをおすすめさせていただき、また念のためにゴム製のOリングを装着されたようですが、そのエアー漏れが今ひとつ改善されず、今後の課題となっている様子です。 余談ですが、このチェックバルブは当方へのお問い合わせが非常に多く、お探しの方々が多々いるようです。以前は百個単位手元にありましたが、今ではほとんど底を付いてしまいました。もし旋盤技術があれば、きっと製作を試みていると思います。 |
チェックバルブレンチ
オールドコールマンのメンテナンスには、チェックバルブレンチは必需品です。ライティングコールマンで主に利用しているものは1960年代頃のものですが、日本国内では大型アウトドアショップのナチュラムさんで入手できます。
“My Junk Story” 当サイトのトップページにはオープン時より“My
Junk Story”たるコーナーを設けさせていただいていますが、そろそろ新しいジャンク品をベースとした何かアイデアをご紹介したいと考えています。 このコーナーの第二弾として、ご紹介させていただけるようなジャンク品ベースのアイデア品をお持ちの方、是非ご協力をお願いいたします。また、そんなアイデアをもと作製される方も是非、ご協力をお待ちしています。
チェックバルブレンチ
オールドコールマンのメンテナンスには、チェックバルブレンチは必需品です。ライティングコールマンで主に利用しているものは1960年代頃のものですが、日本国内では大型アウトドアショップのナチュラムさんで入手できます。
レストレーション動画はこちらから
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