ハンディープラント分解開始

前項でご紹介したハンディープラントですが、いよいよ『分解開始』となりました。とは言え、そもそもシンプルな構造ゆえ特別技術を必要とするほどではありません。しかし製造されてからゆうに半世紀以上経っていますので、ネジ部分が固着している可能性が大です。しっかりと潤滑油を散布することが重要です。

途中、分解過程の要所要所の写真も撮影しておきましたが、ここでは割愛をさせて頂きます。上記(↑)写真のように一応に分解することができました。一番左側に見える鉄棒4つは前項でご紹介させていただいた『プロペラ』ですので、エキストラと言う事になります。この段階ではまだバルブ、ゲージ、キャップ部分は取り外ししていません。真鍮パーツ部分ですので、曲げたりすること無く慎重に取り外していきます。

正義の味方、クールエイド

確か過去にも少し話題に触れたことがあったと思いますが、賞味期限の切れたクールエイド(粉末ジュースの素)が出てきましたので、今回は真鍮パーツの汚れ落としに使ってみました。主成分はCitric Acid、いわゆるレモンに含まれる酸ですので、代用は他にも沢山あります。ついでに捨てるほどなっているレモン(レモンジュース)も使ってみました。

今回は香りの良いグレープ味を使用してみましたが、フレーバーによって効果に差がある訳ではありません。豪快にレモンは搾り込んだため、種も一緒に混ざってしまいました・・・・。

約1日ほど漬け込んでおけば、後は軽く目の細かいスチールウールと研磨剤(Wenolなど)を使い磨くとこんな風に綺麗になります。

タンクシーラーで強化

錆びたタンク内の修復、ならび強化するにはこの『U.S. STANDARD FUEL TANK SEALER』が超お勧めです。いくら概観を綺麗にしても肝心のタンク内でひどい状態では安心して使用することができません。今回は数日を掛け、2層コートにしてみましたのでこの先何十年と安心して使うことができるはずです。巨大のハンディープラントのタンクゆえ、今回は缶の1/3ほども使うことになりました。

 

ビフォー&アフター

かなり錆が出ていたガスバーナー部分ですが、錆取り溶液に3日間ほど浸した結果、ご覧のように綺麗になりました。五徳にも錆びた箇所がありましたが、このバーナー部分と同様に綺麗になりました。


プール用ポンプでポンピング

ちょっとした椅子の大きさくらいあるハンディーガスプラントですが、写真でご覧いただけるポンプ(プール用)と比べるとこのハンディーガスプラントがやけに小さく見えてしまいます。はじめはクイックライト系用のポンプでポンピングをしていましたが、汗がだくだく出るにも関わらず圧力計の数字は一向に上がらないため、急遽このプール用ポンプの登場です。1回のストロークでかなりの空気がタンク内に送り込まれるようで、あっと言う間に空気圧を上げることができました。

参考までこのポンプはプールのほか、ビニールボールなどの空気も入れられるようにいくつかの付け替え用ノズルが付いていますが、ビニールボール用のノズルがジャストフィットしました。

点火の様子をユーチューブに動画アップしましたので、ご覧ください。一つ目は点火初期段階で『けたたましい炎』が上がっている様子です(↑)。

こちら(↑)は炎が安定してきた状態です。タンク内にはあまり空気圧をかけていなかったため、やや細めに調整していますが、さらに十分にポンピングをしてあげるとまだまだ力強くなります。このビデオの後半で少しバルブをひねって火力を上げてみました。

ブルーマジック使ってみました

これまで、ランタンやストーブのポリッシュ(磨き)と言えば定番の『Wenol』を愛用していましたが、ここ最近は近くのハードウェアショップなどで取り扱いがなくなったため、どうしたものか思いながらオートショップで売っていた『ブルーマジック』のメタルポリッシュクリームを試してみました。

結果から申し上げると、『非常に』良かったです。その効果は以下(↓)の白黒写真のイメージにカーソルをあててみてください。※ロールオーバーでカラー写真に変わります。

このコーナーはまた定期的に更新させていただきますので、是非ともまたお立ち寄りください。

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