Before and after? (ビフォー・アフター?)
ビフォー・アフターと言えば、リフォーム番組を思い出します。アーキテクチャーではありませんが、非常に面白い番組でした。改装前と改装後とで、見違えるほど素敵になった家で家族団らんでご飯を食べる姿を見ると、こっちも和やかな気持ちになっていました。 さて、上の写真ですが、一体何だと思いますか?「ビフォー・アフター?」、そうであれば右端のタンク&ベンチレーターが、最後には左端のタンク&ベンチレーターのように、よみがえった図(写真)となります。しかしながら、こんな夢のようなことはめったになく、3つのクイックライト系ランタンを、「悪い状態」、「程度そこそこ」、そして「コレクターズグレード」と、並べてみました。 この上の写真は、「悪い状態」(右)と「程度そこそこ」(左)を比較したものです。悪い状態の方は、まったく磨いてもいない状態です。恐らく、これ以上磨いても、それほど変化は見せない状態だと思います。 今度は、「程度そこそこ」(右)と「コレクターズグレード」(左)を比較してみました。艶やか感を比べると、先の程度そこそこの方のタンクとの違いが明らかに分かりますね。着目していただきたいのは、そのコレクターズグレードの方のベンチレーターです。湾曲しているため、くっきりとは確認できませんが、タンク同様にその輝きは逸品です。参考まで、タンクとベンチレーターともに、まだ五分程度しか磨きこんでいません。 クイックライト系ですが、今の時代では製造からゆうに80年以上経過しているものの、このようなすばらしい状態のものが健在しているのも、そのクオリティーの高さがうかがえますね。タンクがペイントで塗装されていたり、ベンチレーターが琺瑯(ほうろう)加工されていたりするその後のモデルらと比べても、無垢な仕上げだからこそ、きっときっちりとした仕事をしていたのでしょうね。写真ではそのすばらしさを100%お伝えできませんが、本当にすばらいですっ! ............................................................................................................................................................................................................................. マイ・スクーター 毎度お騒がせしています。本日もまた、このワークショップの話題と思い、いくつか写真を撮っているところに、案の定やってきました。写真撮りに熱中していると、横で何かごそごそやっているなと思っていたところ見ると、何やら自分のスクーターを修理し始めたようです(正確には修理している振りした遊びです)。オールドコールマン以外、このバイス(万力)でこんなものまで固定するとは、考えてもいませんでした。失礼しました...。
ジェネレーターなどのメジャーなパーツを除き、その多くのNOS(ニューオールドストック)パーツは、は市販用パッケージなどに入っておらず、多くがこのような茶封筒に入っています。これは今も昔も変わらないようです。シングルストーブ用ジェネレーターともなると、すべてこの茶封筒に入っているばかりのものもあります。一部、この茶封筒を開けるのを惜しんでいる方がいるようですので、その保養として話題にしてみました。
当時、コールマンの正規修理店であれば、ごく当たり前のようにこのキャビネットがカウンター内あたりに置かれていたのでしょうね。ランタンやストーブに貼られていた水シールの出カールが上、そして左右にと、合計3つ貼られています。こまごましたパーツが存在するコールマンランタンやストーブのパーツ、このようなキャビネット利用されていたのがうなずけます。 やや写真がピンボケで失礼します。F&Aチューブやクリーニングティップなど、整理整頓した状態で保管ができます。多くのパーツが真ちゅう製のため、これだけ入っていると、結構な重さになります。 こちらは下から2段目のトレー郡です。先の写真でも写っていますが、こちらにあるF&Aチューブは、主要220系用のものです。ボールナットはきっと150〜200ヶくらいあるのでしょうか、ぎっちりと入っています。 けっこう力持ちの上の娘ですが、さすがにこのキャビネットは持ち上がらなかったようです。多分、1リットルのソーダ、2本分くらいの重さはあると思います。また時間のあるときに、機会をみてワークショップ細部をご紹介させていただきます。 |
チェックバルブレンチ
オールドコールマンのメンテナンスには、チェックバルブレンチは必需品です。ライティングコールマンで主に利用しているものは1960年代頃のものですが、日本国内では大型アウトドアショップのナチュラムさんで入手できます。
“カパーファンネル” オールドコールマンに限らず、古いものには現代のものにはない良さがあります。オールドコールマンではランタンやストーブに限定されることなく、この写真のようなファンネルもまた、味わいがあります。一時、ファンネルをずいぶんと収集していた時期がありましたが、今は新旧あわせ7、8ヶ程度でしょうか。機会があればまた集めようと思います。
バイス(万力) 度々書かさせていただいていますが、オールドコールマンのメンテナンス、レストアには、バイス(万力)は欠かすことのできないツールです。 通常、バイスと言えばどこかしっかりとした安定した場所に固定しなければいけない点、そして購入しようと思っても、鉄の塊ゆえに、相当な重量に気迫負けしてしまい、はじめの一台を購入するまで、以外に長いこと要した記憶が残っています。 言い換えると、このバイスを購入するまでは、それほど凝ったメンテナンスを行うようなこともそうはありませんでした。しかし、バイスを購入した途端、どんなコンディションのものでもバルブアッシーを外し、タンク内を除いては錆び取りし(それほどないのに)、タンクをいつまでも磨いたりと、時にはほほを寄せてみたりと、バイスの有無によってこうも違ってくるものなんだと、実感した次第です。 良くも悪くも、オールドコールマンをいじくるには、バイスの利用をおすすめします。バイスはオールドコールマンをいじくる以外にも、ワークベンチなどに固定しておくと、結構重宝する機会があります。 こちら流ですと、ワークベンチにバイスは当然付き物ですので、どのくらいの大きさのバイスを取り付けるかに自ら論議することになりますが、私の愛用バイスは地元のフリーマーケットで12ドルなり。1960年にはじまった歴史あるフリーマーケットです。ここでも、これまでも多くのオールドコールマンとめぐり会いました。
ガソリン高騰 日本でもガソリンの価格が高騰し、この勢いで200円くらいにまで行くのではないかと思われますが、世界的に原油価格が上がっている昨今、ここアメリカも例外ではなく、ガソリン価格の上昇には、まったく閉口しています。 ここ数日、この周辺では3つあるグレードのすべてが、1ガロン4ドル以上の値段を付けました。こちらではリットル単位ではなくガロン単位(約3.5リットル)ですが、数年前までいくら高くても2ドル程度までの値上がりでしたが、今は本当に異常とも言える値段ですね。こちらアメリカは車社会ですので、70や80、場合によっては90を超えたおじいちゃん、おばあちゃんでも当たり前のように車に乗っていますので、どれほどの車社会であるか、ご想像できると思いますが、この先いったいどうなるのでしょうか。今年の大統領選挙、今の流れで行くとオバマ氏が優勢のようですが、オイルマネーで沸く中東諸国次第でしょうが、少しはこの点、改善されることを期待しています。5ドルもまじか!?
“ふしぎクイックライト系” こちらの写真のクイックライトは、お世話になっているご常連様のところへ以前嫁いだ一台です。この一台も相当にコンディションの良いコレクターズグレードでしたが、今回このワークショップでご紹介のコレクターズグレードは、さらにこの一台をもゆうに越す特上コンディションだと評価しています。 さて、そんなクイックライト系ランタンですが、クイックライト系ランプも含め、想像できないほどコンディションの良いものがあると思えば、どうしてこうもコンディションが悪いのかなーと、こんなことを思わせる場合があります。 当然、相当年月が経過していることから、当時生活の一部として使用されていたことを思えば、後者、つまりコンディションが悪いものであって、当然といえば当然でもある中、これだけコンディションが良いものが残る理由とは、一体何なんでしょうかね?
チェックバルブレンチ
オールドコールマンのメンテナンスには、チェックバルブレンチは必需品です。ライティングコールマンで主に利用しているものは1960年代頃のものですが、日本国内では大型アウトドアショップのナチュラムさんで入手できます。 “製造ロット” ここでまたひとつ、クイックライト系について、どうでも良いことを書かせていただきます。以前、へそ曲がりコールマンの話題についてちょこっと書かせていただいたことがありますが、現行版ではそのようなことはほとんどないと思いますが、赤ランタンが製造されていた時代をはじめ、その前後のモデルでへそ曲がりを見ることがあります。 そんなへそ曲がりですが、これをクイックライト系ランタンに着目して観察すると、もうそれはそれはへそ曲がりのオンパレードです。これをへそ曲がりと言ってよいのか判断に困惑しますが、製造過程でタンクにバブルアッシーを取り付ける際、タンクのねじスレッドとバルブのねじスレッドが個々で微妙に異なり、この影響を受け、バルブがタンクのどの位置で止まるかまでは、特にLet it be(なすがままに)と、そんな感覚だったのでしょうね。 現行モデルでは当然でしょうが、赤ランタンを見ても基本的にはバルブ(ホイール)が正面にある位置に対して、左にガスキャップ、その反対右にポンプと、統一されていますが、クイックライト系ランプ、そしてランプも総じてこれらの位置関係はバラバラですね。 ゆえに、一枚の紙と鉛筆(ぺん)は、特にクイックライト系の分解には必須なんです! でも当時の製造ロット、どんな状態であったか、見てみたかったです。
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