オールドコールマン・レストレーション奮闘記パート2

さて、『嗚呼、されどオールドコールマン』と題してはじまったオールドコールマンに情熱を燃やす、とある男の奮闘記ですが、うれしいことに膨大な情報をいただいています。そのパート2として、今回もその奮闘振りをご紹介させていただきます。以下、黒字はご本人からのコメントです(↓)。

『穴開き242A。メチャメチャ苦労して直してます。溶接がうまく行かない・・・。 100V電源の溶接機じゃ、鉄板を重ねる溶接は無理っぽい。鉄が溶けこまなくて溶着が難しい。結局、半分ボルトで付けました。 今日、友達の鉄工所いってアルゴン溶接で挑戦・・・結果はいかに? 』

 

うーん、上記の写真から判断するに、かなり気合を入れての溶接を施されたようですね。

『しかしっ!』

人生はそんなに甘くはなかったようです。以下ご本人の後日談です。

『溶接したタンク。失敗でした。ピンホールがアチコチあります・・・。全面やり直し。舐めてかかると、タンク修理はどつぼに入りますねぇ・・・トホホ。』

 

今回の溶接を施したお写真とコメントを見ると、見た目以上に深い虫歯のように、その進行の深さをやや甘く見てしまったようですね。うーん、ここは難しい見極めですが、この242系などのメッキタンクの底に虫食い状の穴がひとつでもあった場合は、その10倍は侵食がされているくらいに見たほうが吉と出るかと思います。

参考まで、かなづちでのトントンしての錆びの侵食状態を調べる動画をつけさせていただきました。

 

オールドコールマン・レストレーション奮闘記パート3

『コレ知ってる? タンクの凹み直し。これ、結構イケてます。クイックライトのタンクは、真鍮が厚いのか上手く治せないけど、1930年以降くらいのタンクなら「ペコン」と直ります。 知ってますよネ・・・多分。でも、感動したので報告。 モノは、Amazonで4,000円ぐらいのセット。でも、ボコボコの500のタンクが、ほぼ直りました。写真見て下さいネ。』

上記のコメントとともに、今回のN氏からの奮闘記レポートは、このほどよく錆び付いたレストレーションのやりがいがありそうなモデル500(1938年製造)です。その焦点はタンク中央にぼこりと大きく凹んだくぼみの修正のようです。要領的には凹んだ車のボディーを修復させるのに使う手法と同じようですが、さて仕上がりはどんな風になったのでしょうか。

上記写真に見えるのが今回活躍の小道具のようです。手前に見える器具はその大きさから判断するに結構ごっつい感じがします。そして大型のグルーガン(?)もこの時点では気になるところですね。このグルーガン以上にちょっと気になってしまったのが、写真後ろに庭に空いたる丸い穴?これは何なんでしょうか。

やはり先の道具は電気式グルーガンのようです。要領としてはまず、このように凹んだ部分に十分にグルーを流し込んでから次のステップに入るようです。

円形の道具が取り付けられました。8つ空いた穴はグルーの浸透と密着効果を上げるために空けられてのかと思います。

よっこらしょっ!と小さなスツールにタンクを引っ掛けながら専用ツールの棒で凹み部分を引っ張っている様子です。主に野外でレストレーションを行っていることからその豪快さ、小さな傷がついたりすることは気にされないようです。実用する前提であれば、どちらかと言えば私も同じタイプです。

タンク付近のクローズアップです。棒にはばねでテンションが掛り、タンクに取り付けられたツールとは『かちんっ!』という感じでラッチ状になってはまるのでしょうか?

修正の前と後では、明らかな違いが確認できます。過去、タンク内に水を入れて凍らすと膨張して凹みが修正できる?のような信頼度のかなり低いアーティクルを読んだことがありますが、この方法はかなり役に立ちそうです。N氏、ありがとうございました!

 

オールドコールマン・レストレーション奮闘記パート4

オールドコールマンに情熱を燃やす男、N氏の今回の奮闘記パート4では、物置を壊された際の廃材を利用しビンテージ風に仕上げた木製のランタン、ストーブケースをご紹介させて頂きます。木材はホームセンターで購入すると結構費用がかかりますが、廃材を捨てずに確保しておき、このような形で再利用するのは非常に良いことだと思います。

細かなところにもこだわっていますね。

 

『今日は、500のケース作ってました。物置こわした端材で作ってます。ビンテージ風。結構気に入って調子に乗って・・・作り過ぎ。 現在、直したランタンみんなこのケースに仕舞っています。 嫁も息子も、それに孫まで理解不能なようで・・・でもぉ〜、アンポンタンは楽しいッ!』(N氏コメントです)。

まだまだ奮闘記は続きます。まめにお立ち寄りください。

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