オールドランタン・ランプを磨く

ニッケルプレートが多用されている1900年代初期のランタンやランプ、そのニッケルの輝きが保たれている場合、眺めているだけでもうっとりする気分になりますが、この写真のようなタンクを目にした時にはとても“興奮”してしまいます。そうです、このようなタンクを目の前にする時こそ、長年オールドコールマンと付き合っている上で習得した技(わざ)を試すことができるからです・・・。今回はレストアのため、お預かりしていたランタン、ランプを参照させていただきながら、その変貌振りをご紹介させて頂きます。

上(↑)のタンクと下(↓)のタンク、それぞれ異なるモデルですが、共にかなりニッケルプレートが朽ちてしまっています。一見、この2つのタンクはニッケルプレートが同じように朽ちているだけに見えますが、実はその朽ち方が大きく違います。

まず上の玉ねぎ型のタンクですが、想像するに最後に灯りを灯した後、納屋のような場所で時間を過ごし、時と共にニッケルプレートが朽ちた状態だと思います。これに対し下(↓)のタンクは上記とタンクと同じような経緯に加え、明らかに紙やすりか目の粗いスチールタワシのようなもので磨かれたような状態です(※このひとつ下の写真も同タンクです)。

上記(↑)ベンチレーターはその上のタンクのランタンのものです。タンク同様、明らかに故意に磨かれた形跡が見られます。玉ねぎ型のランプのような朽ち方の場合、決して容易ではありませんんが(時間はかなり掛かります)、想像以上に美観を取り戻す可能性は残っています。これに対し、もう一方のランタンのように、無理に正しくない方法でその汚れを落とそうと試まれたような場合、非常に厄介なケースです。

ここで、このような2つのケースの場合、どう磨き上げるかを具体的にご紹介(ご説明)したいところですが、これは企業秘密ということで・・・・。ひとつ、このようなケースの場合、両方とも同じような磨き方をしては、最悪な結果となってしまう恐れがあります。

まだまだ磨き込みの足りない状態ですが、適切な方法で物凄く見違えるとまでは行きませんが、そこそこの状態まで蘇ってきました。この段階でタンク内の錆取り、シーラント加工(2層コート)、ポンプ内のベアリング交換、皮パッキンの交換などなど、ひと通りのメインテナンスを終えている状態です(仮組み立てをした段階です)。

約2週間時間を要し、上記2つのランタンとランプをそこそこ磨き上げた状態です。この日、晴れてテスト点火をかねて冬の晴天下、初お披露目となりました。※写真内には一部、他ランプあり。

2枚目の写真は太陽に灯りを背にした位置で撮影をしてみました。これはこれでいい感じに写っていますね・・・。

今回はペアレスのマントルを装着してみました。まずはご存知の通り、マントルの空焼きからです。

プレヒートを十分に済ませると快調に灯りが灯りました。玉ねぎランプはややバルブからの燃料漏れがありましたが、少し締め付けることで即時解決。

約2時間のテスト点火もまもなく終了です。それを前に、3台まとめてこんなアングルで撮ってみました。

おまけとして、普段活用している“漬け込み”作業をしているスナップショットです。2つのインテークチューブを含むバーナー部が漬け込まれていますが、先に付け込んだ上の方はずいぶんと色が変わってきています。ちなみに今回利用した液は市販のクエン酸+水です。写真左上にぼかしを入れてある部分がありますが、実は効果をさらに高めるために、あるものを一緒に漬け込んでいます・・・・。

複数回のテスト点火と最終確認をした後、いよいよお預かりしている方への発送を控え、最終磨き込みをしたところです。このページの一番上にある玉ねぎ型ランプのタンクも見違えるようになりました。

同じく発送予定(こちらもフルメインテナンス済み)のバーガンディー200Aも含め、さらに磨き込みを掛けたところ、さらにぴかぴかになってしまいました。鏡のようになってしまいました。



ライティングコールマンワークショップ情報は随時更新させていただきます。

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ゴーグルの薦め

オールドコールマンのメンテナンスには、ある程度の技術と知識が必要ですが、適切なツール(インチサイズのツールなど)のほか、目を保護するためにゴーグルの利用もお勧めします。

メインテナンスやレストアは手の感覚が非常に重要なため、主流は『手作業』となりますが、時と場合によってはコンプレッサーを使ったツールなどを使う場合もあります。

このような場合、思わぬことで眼球めがけてパーツの一部が飛び込んできたりなどなど思ってもいない怪我を負うことがあります。幸い、今のところ大きな怪我をしたことはありませんが、ゴーグルをしていたため大事に至らなかった経験をしています。

また、このページでご紹介した磨き作業にはラテックス製のグローブをご利用されることを強くお勧めします。さもなければ張り切ってぴかぴかに磨き上げたタンクとは対照的に、手は指紋の中まで真っ黒になってしまいます。

 




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雑誌ライティングコールマン

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プロパンガスタイプ

以前(だいぶ前ですが)、台風やストームシーズンには、プロパンガスタイプのランタンやストーブも意外と便利なことについて話題にしましたが、キャンプなどではなく公園や日帰りピクニックなどの時は下(↓)のようなプロパン式のストーブは結構重宝します。アメリカでは近所にあるような公園にもBBQグリルが備え付けてあり、自由に使うことができます。これらを使う手もありますが、場合によっては先客に取られ、予定したBBQができなかった・・・・など想定外のことも時には起こりえます。という事で、万が一のためこのようなプロパンストーブを備え持っていくようなこともあります。