記念のバーガンディー200Aランタン

オールドコールマンランタンの中でも依然として人気の劣ることのないモデルと言えば、やはり通称赤ランタンこと、『モデル200A』です。中でも1960年初頭に数年間のみ製造された『バーガンディーモデル』はさらに人気の高いモデルです。今回は当方の提供するオークション転送サービスを利用いただき、米国での初買い付けとなった記念すべき一台を、オーナー様のご依頼を受けメンテナンスさせて頂くことになりました。


レストレーション動画はこちらから

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まずは目視での点検です。ベンチレーターを外しガラスグローブを取ると目に付いたのはバーナーキャップの欠損でした。これではマントルが付けられず点火できませんので、後にしっかりと装着してあげます。

上記(↑)主要な部分を分解した状態です。タンク内は幸い綺麗な状態でしたので、軽い洗浄のみでOKな感じでした。ガスキャップパッキンがご覧頂ける様にかなり固着して劣化していました。よってこれは迷わず新品に交換要な作業となります。

 

 

いきなりぴかぴかに磨き込まれたパーツになってしまいましたが、この間約1ヶ月以上のお時間を頂いてしまいました。同じブラス(真鍮)の磨き込みでも、磨き込みの違いがお分かり頂けるかと思います。

アルミ製のカラーに写り込むパーツ。こんな風に見るのも意外とおつなものです。

同じ赤ランタン200Aでもバーガンディーカラーのペイントの質はやや悪いようです。良くあるケースですが、その影響で水シールタイプのデカールがこんな風になってしまっているケースをよく見かけます。このデカールの部分、無理に綺麗にしようとすると剥離させてしまう恐れがあるため、このような状態の場合は無理せずこの状態のままを保持するのがベターです。

こちらはタンク上部です。当初のざらつきがなくなりすっかりとスムーズな表面となりました。
組立の様子は以下(↓)動画にアップデートさせていただきました(画像やや悪し)。

ポンプも快調に復活し、ポンピングも心地よく加圧することができます。


点火テストのため、ワークショップに戻りマントルを装着!さてその結果は・・・




ライティングコールマンワークショップ情報は随時更新させていただきます。

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チェックバルブレンチ
絶対に必要です!

オールドコールマンのメンテナンスには、チェックバルブレンチは必需品です。ライティングコールマンで主に利用しているものは1960年代頃のものですが、日本国内では大型アウトドアショップのナチュラムさんで入手できます。

U.S.モデル用はこちら icon で、カナダモデル用はこちら iconで購入できます。※注:当方オンラインショップへの注文ではありませんので、ご注意ください。当方からは商品紹介のみとなります。購入は、ナチュラムさんへの直接注文となります。


チェックバルブレンチについては、こちらの参考ページ
をご覧下さい。

 

 

転送サービスのご要請はこちらまで


ヴィンテージバイク用のガソリンタンク、
シリンダーなども対応できます。



 

ゴーグルの薦め

オールドコールマンのメンテナンスには、ある程度の技術と知識が必要ですが、適切なツール(インチサイズのツールなど)のほか、目を保護するためにゴーグルの利用もお勧めします。

メインテナンスやレストアは手の感覚が非常に重要なため、主流は『手作業』となりますが、時と場合によってはコンプレッサーを使ったツールなどを使う場合もあります。

このような場合、思わぬことで眼球めがけてパーツの一部が飛び込んできたりなどなど思ってもいない怪我を負うことがあります。幸い、今のところ大きな怪我をしたことはありませんが、ゴーグルをしていたため大事に至らなかった経験をしています。

また、このページでご紹介した磨き作業にはラテックス製のグローブをご利用されることを強くお勧めします。さもなければ張り切ってぴかぴかに磨き上げたタンクとは対照的に、手は指紋の中まで真っ黒になってしまいます。

 




シアーズパーツカタログ

222レストアレポート

雑誌ライティングコールマン

”雨の日ストーリー”

”アーリーウィンターストーリー”

”スノーランドストーリー”



プロパンガスタイプ

以前(だいぶ前ですが)、台風やストームシーズンには、プロパンガスタイプのランタンやストーブも意外と便利なことについて話題にしましたが、キャンプなどではなく公園や日帰りピクニックなどの時は下(↓)のようなプロパン式のストーブは結構重宝します。アメリカでは近所にあるような公園にもBBQグリルが備え付けてあり、自由に使うことができます。これらを使う手もありますが、場合によっては先客に取られ、予定したBBQができなかった・・・・など想定外のことも時には起こりえます。という事で、万が一のためこのようなプロパンストーブを備え持っていくようなこともあります。