1900年代初頭のランプ、ランタンの多くは点火前に『プレヒート』を必要とします。これは液状のガソリンを気化させるためにジェネレーターを十分に暖め(加熱)、点火を必要とする構造となっています。 一見、1950年以降から現行モデルのイージーライト方式と変わらない造りをしているこれらのランプ、ランタンですが、プレヒート無しに点火しようとすると火達磨となり大変危険です。また同じ年代のランプでもモデルによってはさらに十分なプレヒートが必要な場合がありますので、いずれもしっかり時間を掛けてプレヒートすることを強くお勧めします。 尚、製造から100年前後経過しているモデルですので、同じモデルでも多少の『癖(くせ)』が固体毎にある場合もあり、また外気温の違い(夏場に点ける場合や冬場に点ける場合)で点火具合に誤差が生じる場合も想定されます。 もし、はじめてこれらのランプ、ランタンをご使用になられる場合は、事前に熟知した方の指導を受けたり、十分な情報を得とくした上でご利用ください。 これらの注意を熟知した上であれば、今後も長いこと愛用していただくことのできる一台になることだと思います。ご不明な点があればいつでもお気軽にお問い合わせください。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 以下、今回のアップデートアイテムとなります。単発でのアップデートですので、今回はこのような形式でご紹介させていただきました。他のモデルも準備が整い次第、こちらに追加をさせて頂きます。 ※詳細はサムネイル写真をクリックしてください。全て一点ものです。
日本までの送料について: この経済状況の中、米国郵政省(USPS)では2013年3月に大幅な送料の値上がりが行われました。中でも国際郵便の送料は落胆せざるを得ないほどの高騰となっています。こちらでは目方ベースで送料が変動してきますので、可能な限りコンパクトに梱包をし少しでも送料負担を軽減させていただきますので、送料に関するご理解をよろしくお願いいたします。 尚、同梱できる場合は可能な限り対応をさせて頂きます。
MICA(マイカ)シートの交換方法 さて今回、マイカグローブの補修用としてマイカシートが再入荷しましたが、部分的にマイカが破れたり、欠損していたりするマイカシートを交換するのは意外と困難な作業です。この度、メンバーの方よりマイカシートの交換方法についてご質問がありましたので、その方法を簡単にご紹介させていただきます(以下↓)。 まずは上の写真のようなナイフ、こちら米国では一般的に“ユティリティーナイフ(Utility Knife)”と呼ばれる荷造り用の太い紐を切ったりするのに利用されるナイフです。普通のカッターナイフよりは刃が丈夫でくねくねと曲がるようなことはありません。重要な点として決して刃がシャープな新品を使わないことです。ここでは“切る”のではなく、“こじ開ける”ために利用しますので、刃がシャープなものでは思いもよらぬ怪我のほか、破損していないマイカまでも切ってしまったりフレームを破損したりする恐れがあります。 参考まで、私の利用しているこのナイフはかれこれ10年くらいは使っているものです。さらに補足の補足として、100円ショップで売っているような刃の薄いナイフはお勧めしません(失敗のもと)。 第一ステップですが、多くのマイカグローブは両端同士が簡単なリベットで留められていますので、このリベットを外しロール形状になっているマイカグローブを一枚の板状に広げます。そしてユティリティーナイフの先端を隙間に挿入し、ゆっくりと左側から右側(この写真の説明では)にスライドさせながらプレスされているフレームを広げます。 参考まで上の写真でナイフの刃を挿入している部分ですが、左右のマイカシートを挟み込むためその構造はZの字状になっています。このZの字状になっている部分にそれぞれ隣り合うマイカシートが挟み込まれています。 マイカシート自体は非常に薄い素材ですので、それほど広げる必要はありません。もしほとんど広がった形跡が無いようであれば、ナイフの刃を僅かに左右に動かしながらスライドさせると良いかもしれません。 (↑)上の写真程度に隙間が開けば十分です。四方マイカシートが挟まれている箇所を同様な作業で広げ、古いマイカシート部分を取り外します。 上の写真はスライドさせながら僅かに広がったフレームの隙間にリプレースするための補修用マイカシートを差し込んだ状態です。この写真では手順説明のため、実際に元から付いているマイカシートは取り外していませんので、その上から重ねるような状態になっていますが、この程度の隙間でも2枚分のマイカシートが入ることから、いかにマイカシートが薄いかがお分かりいただけるかと思います。 マイカシートの破損状況にもよりますが、不特定多数箇所交換が必要な場合であっても、一度にマイカシートを外そうとこっちもあっちもと上記の作業をしてしまうと、マイカグローブのプラットフォーム(骨組み)自体が壊れてしまいますので、1箇所交換したらしっかりと広げた部分を元に戻し、そして次の箇所を同じ作業の繰り返しで交換するのが賢明です。 参考まで、愛用のユティリティーナイフはスタンレー社のものです。もしお手持ちのマイカグローブで補修が必要な方は、こちらのページの下段をご覧ください。数限定ですが、補修用マイカシートをご用意させていただきました。
このコーナーはまた定期的に更新させていただきますので、是非ともまたお立ち寄りください。 |
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